『ALMA』
このページにはこのエロゲーに関するネタバレがあります。
未プレイものは読まないようにしましょう。
2003.8.26
十崎由衣シナリオクリア。
あらすじ。
三年前に事故って、両親を失い、いままさに兄を亡くそうとしていた由衣は、
通りがかりの霊能者に頼みごとをして、兄を助けてもらう。
その代償として、兄への恋慕を捨てるという約束で。
いま、あれから三年後のいま、兄は復活しようとしているが、
由衣は恋愛感情を捨てることが出来ない。
ある日、兄と由衣はバイクで事故ってしまうが、兄だけは助かる。
由衣は代償を払うことができなかったので、すべてを失おうとしているのだ。
兄は霊能者に、自分ではなく由衣を助けてくれと望む。
すると、兄も由衣も見事生き返り、幸福な毎日を送ることになった。
兄と由衣が助かったギミックが作中で示されていないのはいささか疑問だ。
由衣ルートでの感動は、仲のよい兄と妹が幸せになったところであるのは確かだが、
幸せになる過程に納得いかないなら、感動するところまで到達できない。
よくあるタイプの失敗例であって、今更大声で批判するまでもないな。
だけど、二人の愛の力で復活しました、なんて馬鹿げた方向に行かなかったことだけ
誉めてやってもいいかもしれない。ごく当たり前のことなんだが。
実は自分が幽霊だった、という展開には逆KANONだよなあと全国のALMAプレイヤーの
半分ぐらいがそう思っただろう。しかし、この点についてはこれでいい。
逆転の発想はバリエーションとして認めてやってもいいだろう。
少なくともSNOWよりはパクリとして酷くないし、オリジナリティも多少入れてないこともない。
全体的に文章が下手だ、と思う。
テキストに色気がない。香味が感じられない。
こういうタイプの悲劇型展開は確実な文章力が必要だ。
ギミックが説得力にならないシナリオは、文章力ひとつで価値が決まる。
ALMAにはそれがない。
わりと律儀に伏線張っているところはいいんだけどなあ。
この先も面白いとは言い難いだろうとの推測を残しておく。
2003.9.2
鈴シナリオクリア。
いろいろ文句はあるのだが、由衣の項で述べたこととほとんど変わらないし、
何よりも語りたくなるような気力が出ない。
怒るとか、感動するとかではなく、ただほんとうにどうでもいい。
原画が下手だ。
表情からまったく感情が伝わってこないし、身体からは肉体感が伝わってこない。
これはデッサン力がないことに起因するが、マンガ絵に対してデッサン力の有無の
指摘はあまり意味がない。指摘としては、むしろ、この原画家が自分の選んだ絵柄に
振りまわれているということではないだろうか。得意なポーズ、得意な表情のとき
はそれなり描けている。まあ、水準といっていいだろう。だが、そこから少し
外れただけでどうしてこんなにも下手になるのだろう。彼はもっと意識的に落書きを
続けなければならない。絵柄の使いこなしは、多くのバリエーションの取得によって
得られるようになるだろう。
2003.9.7
幼馴染のシナリオの途中だけど、もう止める。やめやめ! あー、もう、めんどくせえ!
こんなに文章力のないシナリオなんてもう読みたくねーよ。
会話はちょっとだけ面白かったよ。
妹や、男の幼馴染とか、梗とか、会話は楽しかったよ。
だけどさー、なんか違くない?
「はっぴ〜ぶり〜でぃんぐ」や「こころナビ」のレビューでも主張したけど、ハッピーエンドにしたい
なら、それなりの伏線を張っておかないとダメなんだってば。
唐突にハッピーエンドにされたって感動しないし、萌えも増幅しないよ?
ご都合主義は使い方を間違えると、あっという間に物語が崩壊しちゃうんだけどなー。
ん?
ご都合主義?
そうか、判ったぞ。
実は、ALMAはメタエロゲだったんだ。
プレイヤーの願望が物語に反映されているから、唐突なハッピーエンドになるわけだ。
いやあ、すばらしいね。
シナリオが途中で点数付けるのは自分でもタメライがないことはないけど、
これはこれで正当なものだとも思わ。プレイを止めさせてしまうぐらい苦痛であることの
証拠じゃないのかねー。
一応だけど総評。
キャラは悪くないけど、シナリオは完全にクズ。
プレイする価値なし。