『アズラエル』
このページにはこのエロゲーに関するネタバレがあります。
未プレイものは読まないようにしましょう。
2003.4.30
プレイしてから二ヶ月ぐらい過ぎているので簡潔に。
他人の死を見つめることで、自分の生への視点を転換させるのが主題。
たとえば、えんどコイチの『死神くん』のような感じ。
エロスについてねちっこく考え抜いたジョルジュ・バタイユは、
えろえろは死への恐怖から生まれたとか言ってる。
死は停滞であり、永遠だ。
えろえろは生命であり、究極的には忘我を目指す。
すべてと解け合うという意味で死もえろえろも同じものであり、
だから、死はエロゲーと相性が良いように思う。
2003.5.6
直前に死が迫っている状況での性交。
死は恐らくモラルが崩壊した人間にも残された最後の禁忌だ。
エロスがそこには充満する可能性が高い。
で、アズラエルはそれに成功しているのか。
うーん、残念ながら勝利条件は満たしていないようだ。
キャラクターの魅力は中途半端だし、死を巡る議論は計算されていないぎこちなさが残る。
短編としても落ちが弱いし、純文学的な方法論として人生のある部分を切断したような
迫力はやはりない。
全体として中途半端さが拭えない。
だけど、その中途半端さはまったく面白くないというほどでもない。
普通に遊ぶだけなら、これはこれでいいのだろう。