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FATE/STAY NIGHT』

このページにはこのエロゲーに関するネタバレがあります。
未プレイものは読まないようにしましょう。

 

 




2004.4.21

セイバーのツルーエンド→凛のツルーエンド→桜のノーマルエンドと来たところ。
まず、セイバールートから。
盛大にネタバレするので、未プレイ者はいますぐ帰れ。

なんでも願いが叶うという聖杯を手に入れるための戦争に巻き込まれた主人公は、
戦争の道具としてセイバーという最強の奴隷を手に入れる。
主人公とセイバーは戦いの中でお互いに絆を感じていく。
セイバーは実はアーサー王であり、自分の王国が結果的に滅んだことを後悔しており、
それを別の人間が歴史の最初からやりなおすことを聖杯に望んでいる。
他方、主人公は昔、虐殺の現場で生き残った意味を探していた。
そこに、なんでも願いがかなう聖杯を突きつけられ、虐殺をなかったことにしたらどう
かと誘惑されるが、これを否定する。
主人公の、過去のすべてを清算できる誘惑の拒否をみてセイバーもまた、結果を結果と
して受け入れることを学び、成仏する。

主人公の正義がどうのという独白は非常にうっとおしいものだったが、
桜ルートでそれが自然主義的エゴイズムの産物に過ぎないことが暴露されたので、
弾劾は後に回すことにする。

とりあえず、最初に言わなければならないのは、セイバーに魅力がないということか。
ある種の潔癖症を持った志の高いヒロインというのはとにかく単純になりがちで、
セイバーもその轍を踏んでいる。主人公の手作りな食事への執着でそうしたものを
和らげようとはしていて効果が揚がっているといえなくもないが、より上位の魅力を
見せようとするには力不足だ。

原因はおそらくセイバーがアーサー王であるということにつきる。この設定によって、
「アーサー王である」以外のキャラクター性が排除されてしまったのだろう。
人間は結果によって性格が構築されるのではない。経験の中で考え感じ行動したことに
よって自己規定を図り、その長期にわたる積み重ねの結果として性格が作り上げられていくのだ。
アーサー王として失脚したという結果ではなく、アーサー王としてどのように振る舞い、
その振る舞いを自分でどう感じ考えてきたのかということを想像しなければならない。
周囲との関係も重要だ。魔術師マーリンや、グェネヴィア、ランスロットはどんな性格で、
どんな影響をアーサー王に与えたのか、そういうことが見えてこない。

セイバールートのテーマは、「未来への意思もの」だろう。
より前向きに生きていくためには、自己欺瞞を捨て去り、世界を純粋に見つめ、自分の
意思で選択していくことが重要であるとするよくあるものだ。
さて、果たしてそのテーマは上手く描けているか。

うーん、ちゃんと描けてはいるけど、関心するほどでもない、というのが正直なところ。
主人公が聖杯で願いをかなえることを拒否するのも、半分以上はセイバーのためって臭いが
する。主人公のいう正義の中には、「歴史の否定はいけない」というコンセプトがない。
この選択に重みがまったく感じられないのだ。主人公の葛藤はそこにあっただろう。
しかし、セイバーの問題を知っていて、彼女を救おうとしている自分が同じことを
していては説得力がないという理由で、聖杯での願いを拒否したとしか思えないのだ。
セイバーの生き様にしても、キャラクターに魅力がないから、説得力をもたない。

演出に助けられたシナリオだったなー、という感じ。

次に凛のルート。

……なんだけど……どんな内容だっけ?
ええと……うう……あれえ……?
印象薄いなあ。

まあ、凛のキャラクター性についてからいこう。
そんなに書くべきことはないと思うが。

基本はセイバーと同じで、凛も有能な魔術師というコンセプトに引きづられているところが多い。
ただ、物語の舞台と同じ場所で育ったということもあって、背景の情報量があり、
物語と密接に結びついているため、かなり緩和されている。
これは印象で言い切れるほと自信もないが、凛のキャラクター性の高低の問題のひとつは、
家族の臭いがまったくしないことだろうと思う。父親はどんな人物だった? 母親は?
なんだか、キャラクターシートの記入欄に名前だけあるような、そんな印象しかもてない。
いうまでもなく、肉親は性格形成にもっとも大きな影響力をもっているのだ、ということ。

書いているうちに思い出してきた。
主人公の、絶望を知った未来の自分との対決がメインのドラマツルギーだったねー。
なんつーか、悪いんだけど、まったくもってどうでもよかった。
ぜんぜん感情移入できないんですけどーって感じ。

これは私のプレイ態度もかなり悪いので、そんなに否定すべきところでもないような。
ただ、私個人にとってはやっぱりどうでもいいことに変わりはないのだけども。

2004.4.22

いま、凛ルートのグッドエンドを見てきた。
要するに、シエル先輩のグッドエンドと同じものなのね。

んで、凛ルートのメインテーマについて。
うーん、考えれば考えるほどどうでもよくなっていく……。

さっき、友人とチャットしていて、fateについて愚痴を垂れ流していたら、
説教されてしまった。
曰く、「fateはそんな考えるほど深みのあるもんじゃないでしょ。もっと素直に楽しみなよ」
まったくもってその通りなんだよなあ……。

2004.4.23

桜ルートのツルーエンド拝見。
堕落したなあ……奈須センセイ。




 

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